2004年01月

2004年01月04日

有期労働契約・解雇・裁量労働制に関する労働基準法改正

 

平成15年7月4日に、

]働者一人一人が主体的に多様な働き方を選択できる可能性の拡大

働き方に応じた適正な労働条件が確保され、紛争解決にも資すること

を目的として、労働契約や労働時間など働き方にかかわるルールを整備する「労働基準法の一部を改正する法律」(平成15年法律第104号)が公布されました。


 

機〕期労働契約に関する改正
1.契約期間の上限の延長
(1)有期労働契約(期間の定めのある労働契約)について、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは、原則として契約期間の上限を3年(現在は1年)とすることになりました。(※1)

(2)ただし、次の場合には、契約期間の上限を5年とすることになりました。

\賁臈な知識、技術又は経験(以下専門的知識等という)であって、高度のものとして厚生労働大臣が定める基準(※2)に該当するものを有する者が、そのような専門的知識等を必要とする業務につく場合
∨60歳以上の者が労働契約を締結する場合
※1 有期労働契約についての暫定措置
有期労働契約(一定の事業の完了に必要な期間を定めるものを除き、その期間が1年を超えるものに限ります。)を締結した労働者(上記(2))瑤廊△乏催する労働者は除きます。)は、労働契約の期間の初日から1年を経過した日以降においては、使用者に申し出ることにより、いつでも退職することができることになりました。(暫定措置)
※2 厚生労働大臣が定める基準は、今後、改正法の施行までに、告示で定めます。
2.有期労働契約の締結及び更新・雇止めに関する基準
 厚生労働大臣は、有期労働契約の締結時や期間の満了時におけるトラブルを防止する為、使用者が講ずるべき措置について、「有期労働契約の締結及び更新・雇止めに関する基準」を定めることになりました。また、労働基準監督署長は、この基準に関して、使用者に対して必要な助言や指導を行うことができることになりました。   →詳細
 

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1.解雇
近年、解雇をめぐるトラブルが増大しており、その防止・解決には、解雇に関する基本的なルールを明確にすることが必要となっています。そこで、最高裁の判決で確定しているものの、これまで労使当事者間に十分に周知されていなかった「解雇権乱用法理」が法律に明記されました。すなわち労働基準法第18条の2として、
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社旗通念上相当であると認められない場合は、その権利を乱用したものとして、無効とする。との規定が新設されました。
2.解雇理由の明示
解雇をめぐるトラブルを未然に防止し、その迅速な解決を図る為に、これまでの退職証明に加えて、労働者は、解雇の予告をされた日から退職の日までの間においても、解雇の理由についての証明書を請求できることになりました。
ただし、使用者は、解雇の予告がされた日以降に労働者がその解雇以外の理由によって退職した場合は、この証明書を交付する義務はありません。
3.就業規則への「解雇の事由」の記載
労使当事者間において、解雇についての事前の予測可能性を高める為に、就業規則に、「退職に関する事項」として「解雇の事由」を記載することが必要になりました。
 

掘〆枸模働制に関する改正
     【裁量労働制とは】
        労働者を対象とする業務に就かせ、労働者に時間の配分や仕事の仕方をゆだねた場合、労使で
       あらかじめ定められた時間を働いたものとみなす制度です。次の2種類があります。
        \賁膓般碍榛枸模働制・・・デザイナー、SEなど専門的業務として定められた業務に就くもの
        企画業務型裁量労働制・・・事業運営の企画、立案、調査及び分析の業務を行うホワイトカラー

1.専門業務型裁量労働制
専門業務型裁量労働制を導入する場合には、労使協定で定めるところにより使用者が次の措置を講ずることを、労使協定に定めなければならない事項に追加されました。
‖仂欟般海暴昌する労働者の労働時間の状況に応じた労働者の健康・福祉を確保する為の措置

苦情の処理に関する措置

2.企画業務型裁量労働制 
企画業務型裁量労働制については、導入・運用の要件・手続が以下のようになりました。
ヾ覯莇般碍榛枸模働制の対象事業場について、本社等に限定しないことになりました。

∀使委員会の決議について、委員の5分の4以上の多数によるものとすることになりました

O使委員会の労働者代表委員について、あらためて事業場の労働者の新任を得ることとする要件を廃止することになりました。

は使委員会の設置届を廃止することになりました

セ藩兌圓旅埓官庁への定期報告は、対象労働者の労働時間の状況に応じた健康・福祉確保措置の実施状況に限ることになりました。


ryou161213 at 09:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!労働基準法