松山東社会保険事務所(松山市)の30代の男性係長が国民年金保険料を着服したことがばれ、上司から事情を聴かれている間に、すきをみて事務所の手提げ金庫の金をひったくり、1週間逃亡していたことが21日分かった。
愛媛社会保険事務局によると、係長は昨年12月、事務所の窓口で受領した5人分の保険料約42万円を着服。今月2日、着服分が国庫に振り込まれていないことが発覚した。
課長が係長から事情を聴き、別の階の所長に報告。1人残された係長は「逃げるしかない」と思い、事務所の手提げ金庫に保管されていた保険料12万円を盗んで逃走したという。
係長は大阪や広島方面を転々とし9日未明に帰宅。同日朝、家族が事務所に連絡した。
事務局の聴取に「ギャンブルの借金返済に困り着服した」と認めた。家族が全額弁済した。
事務局は係長を21日付で懲戒免職。近く業務上横領と窃盗の疑いで松山南署に告発する。
浅見正博事務局長は「信頼を損ね、深くおわびする」とコメントした。
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