社会保険庁の職員を装って「年金の払戻金がある」などと誘う振り込め詐欺事件が今年に入って全国で70件発生し、被害総額は約5900万円に上っていることが、毎日新聞の調査で分かった。社会保険事務局が把握する不審電話も746件あった。警察当局は、年金記録漏れ問題で不安が高まる中、悪質な詐欺が横行しているとみて警戒を強めている。

 不審電話は北海道から九州まで全国に広がっており、今年4月以降急増していた。事件被害は関東以南で発生。最も多かったのは、東京の11件で被害は計1313万円。さらに、広島9件800万円、長崎9件750万円、岡山4件700万円など10府県で200万円以上の被害が出ていた。

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