長野社会保険事務局は21日、診療報酬計約30万円を不正請求して受け取ったとして、健康保険法に基づき、長野市の歯科医院「だい歯科クリニック」の保険医療機関指定と堂東大輔院長(33)の保険医登録を9月1日から5年間取り消すと発表した。

 事務局によると、病院側は2005年5月から今年1月、過去に通院した患者を再診察したようにカルテを偽装したり、行っていない保険診療を実施したことにするなどして、計約30万円を請求していた。事務局は不正受給分を全額返還させた上で、刑事告発を見送る方針。

 患者からの情報提供を受けて事務局が病院を監査し、発覚した。堂東院長は「実態以上の請求ができると思った」と述べているという。

nikkansports:2007年8月21日20時30分