保養施設グリーンピアの建設・運営など、社会保険庁が年金給付以外に流用した厚生年金や国民年金の保険料総額が、1952年度から2007年度までの56年間で、計6兆7878億円に上ることが14日、社保庁が民主党に提出した資料で明らかになった。

読売新聞:2007年9月14日21時49分
 内訳は、厚生年金が5兆4281億円、国民年金が1兆3597億円。項目別で最も多かったのは、厚生年金会館や年金相談センターの整備などに使われた 「福祉施設費」が3兆5445億円だった。グリーンピアの建設や住宅融資の原資などで旧年金福祉事業団に出資した「出資金」が1兆953億円。年金記録の 管理システムの維持管理費などの「年金事務費」は8519億円だった。

 流用額を年度ごとに見ると、79年までは最大でも600億円程度だったが、80年度はグリーンピア建設費などが伸びて1707億円に急増。以後、増加傾向が続き、01年には3095億円の最高額となった。