舛添厚生労働相は26日午前の衆院予算委員会で、臨時・パート社員の約3割が国民年金保険料を滞納している問題に関し、「給料から自動的に社会保障の給付費は出すように、天引きであれ、仕組みについて企業が協力するのは、十分検討していい」と述べ、国民年金も厚生年金と同様に、企業が給与から保険料を天引きできる制度を検討する考えを明らかにした。

 これに関連し、福田首相は「厚労相と同じ考えだ。(基礎年金の全額に税金を充てる)税方式に頼らなくても、きちんと徴収する仕組みはできる」と述べた。

 未納問題が生じないことなどから税方式を導入するべきだとの主張に対し、保険料を徴収する「社会保険方式」を維持するとの考えを改めて示したものだ。

読売新聞:2008年2月26日