資格取得の専門校を全国で経営する「TAC」(東京都)の男性社員(当時35)が昨年3月に死亡したのは過労死だったとして、中央労働基準監督署が労災に認定した。遺族と弁護士が7日、会見して公表した。

 遺族によると、男性は亡くなる4カ月前にTACに転職し、経理を担当。午前9時ごろから深夜まで働くことが多く、亡くなる直前は12日間連続で勤務。休日の朝に自宅で倒れ、急性虚血性心疾患で亡くなったという。

 労基署が認定した時間外労働は、死亡前の1カ月間は41時間9分、その前の1カ月間は125時間13分だった。

 TACの法務部長は「労災認定は厳粛に受け止めたい。男性が亡くなった後から、不必要な残業がないかを確認する取り組みを始めた」と話している。

asahi.com(朝日新聞社)