佐賀大は15日、女性大学職員に対し、差別的な言葉や自身のミスを責任転嫁する発言をするなどしたとして、50代男性准教授を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。
 
 同大によると、准教授は10年4月、学内の承認を受けていない場所で実験用マウスを飼育し、実験。実験を行う際に必要な訓練も受けていなかった。
 こうした手続き不備について、准教授は「女性が手続きについてきちんと連絡、説明しなかったせいだ」などという趣旨の文書を女性に送って責任転嫁。さらにそれ以前にも、公の場で、女性が非常勤であることを侮辱するような差別的な言葉を投げかけたという。
 
 同年6月、職員が大学側に訴えて発覚。准教授は「そういう趣旨で言っていない」と話しているという。

毎日新聞 2012年06月16日 地方版