名古屋文化短大などを運営する学校法人「山田学園」(名古屋市東区)が、時間外労働に関する労使協定(36協定)を結んでいないのに職員に時間外労働をさせた上、割増賃金を支払っていないなどとして、名古屋北労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。勧告は4月23日付。

 学園によると、このほか、賃金の控除に関する労使協定を結んでいないのに、共済積立貯金や親睦団体の会費を賃金から差し引いていたという。勧告を受けた時点の職員は教員を含む73人。

 学園は勧告後、タイムカードを導入し必要な協定を結んだ。これまでの時間外勤務の記録はなく、未払い賃金の総額は把握できていないとしている。
 職員から勤務時間の申告を受け、今年1〜3月の未払い分を支払う。