三菱自動車が2016年以降、岡崎製作所(愛知県岡崎市)で受け入れたフィリピン人技能実習生65人のうち33人を、実習内容とは異なる仕事の現場で働かせていた。同社への取材で分かった。法務省は技能実習適正化法に違反する不正行為の疑いがあるとみて、外国人技能実習制度を共に所管する厚生労働省と調査する。
同社によると、33人は溶接技能の習得が目的で、4次にわたって受け入れたが、車体の組み立てや、実習計画より簡易な溶接を日常的にさせていた。技能実習制度では習得度合いの試験ができる作業を実習対象としており、33人の作業は技能実習に該当しない。
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